愛する皆さん。
あなたがたの人生は、多くの困難と誘惑に満ちていますか。
そうであれば喜びなさい。
行く道が険しければ、それは忍耐を養う良いチャンスとなるからです。
忍耐力を十分に養いなさい。
さまざまな問題が持ち上がった時、そこから逃げ出そうともがいてはいけません。
忍耐力が十分身につけば、完全に成長した、どんなことにもびくともしない、強い人になれるでしょう。
神が何を望んでおられるか知りたいなら、遠慮なく、直接尋ねなさい。
神は喜んで教えてくださいます。
願い求める人には、神はいつでも惜しみなく、あふれるばかりの知恵を授けてくださるからです。
そのことで、決してとがめたりはなさいません。
ただ、その場合、神は必ず答えてくださると確信して願い求めなさい。
疑う人の心は、風に波立つ水面のように不安定なものです。
そんな疑いの心では、主に何を期待してもむだです。
あなたがたの中で、貧しいために見下されている人は、そのことを喜びなさい。
主が高く評価してくださるからです。
また裕福な人は、主にとっては富が無に等しいことを知って、喜びなさい。
裕福な人の一生は、美しく咲いては枯れる花のように、はかなく過ぎ去ってしまうからです。
忙しく飛び回っていても、その働きの完成を見ないうちに死んでしまうのです。
誘惑に負けて悪に走らない人は幸いです。
なぜなら、神を愛する人に約束されたいのちの冠を、ほうびとしていただけるからです。
悪に手を出しそうになった時、神から誘惑されたなどと言ってはなりません。
神が悪を望まれるはずはありませんし、また、悪へ誘ったりするわけもないのです。
人は、自分の欲や悪い考えに引かれて誘惑されるのです。
その欲や悪い考えが悪へと駆り立て、ついには、神から永遠に引き離される死の刑罰へと追いやるのです。
ですから、だまされてはいけません。
ヤコブ1:1-16